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類感魔法

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2002年/彫刻(乾漆)/H850 W5000 D3000

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私は、特別支援学校に通う金田君とその家族に出会いました。金田君は、両親からの愛情を受け兄弟と共に大切に育てられていました。障害児の親は、我亡き後の子の行く末を案じます。「類感魔法」とは、擬似的な模倣行為により現実を操作しようとする行為です。例えば、水を撒き雨乞いをする行為がそれにあたります。本作品は、金田君の自立を願った「類感魔法」です。

金田君は、補装具を付けた足の前半分に重心をかけ、曲げた膝でバランスをとりながら内股で歩きます。本作品は、(1)補装具をつけたまま立ちすくむ様、(2)補装具を脱ぎ捨てる様、(3)転ぶ様、(4)起き上がり前進する様の4つの場面構成から成り立ちます。揺れるおわん型の台座は金田君の歩みの緊張感を表しています。金田君が実際に使用していた補装具や指紋が残る足跡も観ることができます。

モデル:金田マービン(写真)

協力:東京都立城北特別支援学校