PROJECT 3

芸術界の態度

昭和30年代、精神科医の式場隆三郎により「日本のゴッホ」と評され一躍有名になった知的障害児施設「八幡学園」出身の山下清さんという方がいました。この山下さんのブーム対する芸術界の反応は忌避感そのものでした。「障害があるのにも関わらず」という枕詞抜きに山下さんの作品が評価されたなら、あれほどまでの賞賛は得られたでしょうか。近年の国の芸術支援施策も、障害という属性のある活動者に向けられ、機会の不平等が起こっています。もしかすると、既存の芸術との分断を加速させる取り組みをしてしまっているのかもしれません。芸術界を対象に障害者による芸術活動に対する意識調査を行っています。